雪の朝
朝起きてから外を見ると、庭や車に薄っすらと雪が積もっていた。ただ、その割には道路には雪はほとんどなく(凹んだところには、溶けた雪が氷となっていた程度)、どういう降り方や経過を辿れば、今見ている風景のようになるのか不思議だった。
庭に水を入れたバケツを置きっ放しにしてたのか、雪が降るほど寒かったので、氷が張ったのだろう。登校中の小学生が、そこそこ厚めの氷を持ってはしゃいでいた。
また、路面に張ってある氷を見て、蹴りを入れて割ろうとしていた。
月日が流れても、子どもがやりそうなこと自体は変わらんということか、などと思いながら、子どもたちとすれ違った。
子どもたちが厚めの氷を持っていたかと思っていたら、用水路には全く氷が張っていなかった。原因は定かでない(風が吹いて水面が絶えず動いていたため凍らなかったのか、などと考えた)が、これもまた不思議だった。
そんな雪に因んだ風景等を不思議に思いつつも、いつも通り駅に向かって歩いていたところ、後ろから赤い車が1台、私を抜いていった。
その車は屋根に雪が積もったままだったようで、雪がその車を追うように、さながら粉塵のように雪が舞い散っていた。一見するときれいと言うか、すげえと思ったが、粉塵のような雪(雪塵って言葉はあるっけ?)をかぶるような格好となった。
別に怒ったわけじゃないのだが、舞い散った雪を被って「バカやろう、何しやがる」と車を目で追いながら呟く。まぁ、この程度のことならいいよ。
そんな寒い朝でした。
今回はここまで。