免許返納(引き際)
ここんところ、交通関係のことをよく書いているけど、今回も少々。
高齢者の運転操作の誤りによる事故が後を断ちません。昨日、大阪で起こった車の暴走事故も高齢者によるものでした。
“免許返納”を相談も 89歳男 3回操作ミスで車暴走3人死傷 …高齢ドライバーが返納に踏み切れない理由
https://www.fnn.jp/articles/-/272453?display=full
たしかに、住んでいる地域の状況等では車が手放せないというのは分かります。車無しでは生活できない。
ただ、そのために「誰かが犠牲になるまで」運転を続ける状態でいられるというのもどうかと思うわけであります。
自分の父も、最近、車の操作が覚束ないところがあるようです。それを聞いて、何度か免許返納を促してはみましたが、その気はないようでした。
先日も少し話をしてみましたが「買い物だの病院だのあるのに、車がなかったらどうにもならない。現実的に無理」と言っていました。
昔はスポーツ選手や政治家などの引き際をしたり顔をして語っていた我が父ですが、自分の引き際は悟れていないようです。また、自分は大丈夫だと言って聞かなくなったら危ないぞ、とも言ってましたが、今の自分の姿に気づいていないようです。
まだ事故を起こしていないだけなんだということを分かっていない。自分は大丈夫という安易な考えを捨てられない…。
今回の事故の加害者のように、どんなに普段から優しくて真面目でいい人であろうとも、重大な事故を起こしてしまったら、ただの人殺しです。
事故を起こした時点で、被害者はもとより、場合によっては、家族にも疎まれ嫌われ恨まれることになるでしょう…。
「お前の衰えた頭で考えた軽薄な大丈夫だろうという考えに基づいて起こした事故で、自分たちまでも居場所を失うことになった。どうしてくれるんだ。せめてお前が起こした事故なのだから、お前だけが死んでいれば…」
家族といえども、これくらい簡単に豹変する人も出てくるんじゃないかと思います。正直、自分自身、豹変しない自信は全くない…。
免許の返納について、また来週あたりにも話をしに行こうとは思っていますが…。
返納に前向きになってくれるような提案を考えていこうとも思っていますが、それでも頑なに拒んだ場合には…父が誰かを犠牲にする前に、いっそのこと、自分がまだ元気な父を手に掛けるかもしれません。
そんな悩みを持つ人って、案外、いるんじゃないかな。
おや、もう駅か。ちょっとぼやいてスッキリした。
今回はここまで。